今年も3月後半に大量の黄砂が 日本にやって来ました。
黄砂について、私なりに調べた結果を述べてみたいと思います。
発生源
黄砂は、中国大陸内陸部のタクラマカン砂漠、ゴビ砂漠や黄土高原などの乾燥・半乾燥地から、風によって巻き上げられ、偏西風に乗って日本に飛来するものです。
そして大気中に何度も舞い上がる、そして降下 してきます。
中国全土の約四分の一は黄砂発生源の砂漠
これらの黄砂発生源の一つであるクブチ砂漠だけの面積でも、福岡、佐賀、長崎、熊本などの4県とほぼ同じ広さと言われています。
この広大な面積から黄砂が舞い上がることは驚きです。
中国当局は隣国モンゴルが発生源と主張しています。
本当でしょうか?
日本の環境省は、黄砂の多くはモンゴル南部や中国・内モンゴル自治区などの砂漠地帯が発生源と言っています。
被害
春になると日本では毎年のことです。いわゆる春の風物として扱われてきました。
道路はかすんで自動車の走行を妨げます。
洗濯物は黄色く汚れ、人はアレルギーを発症します。
日本や韓国では毎年被害を被ります。
さらに汚染物質や病原菌、ウイルスが黄砂に付着して飛来する可能性も考えられます。
いやですねー。早く解決をして欲しいものです。
なぜ広大な黄土色の大地が広がったのか?
15世紀、北京に界最大の都市を築いた明の皇帝が、モンゴルの騎馬遊牧民から 守りを固めるために万里の長城を大改修しました。
この時、大量のレンガを焼くために木が伐採され、一帯の森林破壊が急速 に進んだと言われています。
最近では、モンゴル自治区では、大地に羊やヤギが放牧されて草を食いつくした。
モンゴルに進出した漢族が草原を農地にしました。
さらに、中国政府がモンゴル族の定住化政策を進めたため伝統的な遊牧ができなくなり、 耕作地を作った。
これらの要因で草原の生態系が崩れ砂漠化が進んだといわれています。
砂漠縮小への取り組みはなされているのか?
モンゴル自治区のフフホト市では、木々が車道沿いに等間隔で植えられた 『緑の長城』が出来ているそうです。
これは20年ほど前から中国政府が東北、西北、華北で進めた「三北防護林計画」のためらしい。
中国政府談、砂漠化面積は2000年をピークに減少しつつあると言っています。
ただ、人口の少ない地域では、地下資源の採掘や草原を破壊をして耕地化しています。
カシミヤやヤギの過放牧をしている。
結果、これまでと異なる地域での黄砂の発生や砂漠化がみられるようです。
このように、人間の活動で黄砂が発生する可能性のある場所は増えているらしい。
中国政府の緑化政策は、空から種をまく手法など奏功しているものもある一方で、 植林利権や苗木ビジネスなどに取り込まれている事例も多いようです。
日本の取り組みは?
日本政府は黄砂対策で、中国の砂漠地帯の緑化砂嵐の研究に資金を投じてきましたが、 経済大国化した中国に対する援助のあり方を見直すべき時がきているようです。
日本に飛んでくる砂嵐は当分の間改善できそうにありませんね。